広告 映画 アニメ・CG映画

【あらすじ・レビュー】『さよならの朝に約束の花をかざろう』が問いかける命の意味

2025-03-20

Hulu
サイト評価(5段階)
Filmarks×3.9
映画.com×3.9
Amazon Prime Video×4.6

2018年に公開された劇場アニメ『さよならの朝に約束の花をかざろう』(以下、さよ朝)は、儚くも美しい世界観と、そこで生きる人々の心の機微を丁寧に描いた作品です。

本作は、単なるファンタジー作品としてだけでなく、観る者の心に深く問いかけるテーマを持っています。

それは、「命」の意味、そして「愛」の形です。

今回は、『さよ朝』のあらすじを振り返りながら、本作が問いかける命の意味について考察していきたいと思います。

ろずびー
ろずびー

切な面白いタイプの作品ですね。

儚さが美しいんだよね!

むびにゃん
むびにゃん
監督:岡田麿里
¥3,766 (2025/03/20 15:08時点 | Amazon調べ)
2022MLBDisney+mieru-TV

『さよならの朝に約束の花をかざろう』のあらすじ

引用元:映画.com

主人公のマキアは、「イオルフ」と呼ばれる長寿の種族に属する少女です。

イオルフの人々は外見が10代のまま数百年を生きることができますが、他種族との関わりを禁じられています。

彼らは美しい織物「ヒビオル」を織りながら、平穏な日々を送っています。

しかし、ある日、イオルフの長寿の血を求めるメザーテ軍が襲撃し、マキアは住処を追われてしまいます。

森をさまよう中で、彼女は両親を亡くした人間の赤ん坊エリアルを見つけ、彼を自らの子として育てることを決意します。

これにより、マキアは初めて「母親」としての人生を歩み始めます。

エリアルは普通の人間として成長していきますが、マキアは変わらぬ姿のままです。

やがてエリアルは青年へと成長し、恋をし、戦争に巻き込まれていきます。

一方、マキアは変わらぬ愛情を抱き続けますが、「永遠に変わらない自分」と「成長し、老いていくエリアル」との違いに苦しむようになります。

最終的に、戦乱の中で再会したマキアは、エリアルが家族を持ち、父親になったことを知ります。

そして、数十年の月日が流れ、エリアルの最期の時を看取ることになります。

彼は「お母さん」と呟きながら静かに息を引き取り、マキアは再び旅に出るのです。

ろずびー
ろずびー

面白い内容ではあるのですが、クリムに救いがなさすぎるのがちょっとだけ鬱ポイントですね。

命の有限性が与える意味

引用元:映画.com

本作が問いかける最も重要な問いの一つは「命に限りがあるからこそ、その命に価値があるのではないか」ということです。

マキアは、何百年も生きるイオルフとして、時の流れに対して異なる感覚を持っています。

しかし、有限の命を持つエリアルとの日々を通じて、マキアは「今この瞬間」の尊さを学びます。

エリアルの成長の一つ一つは二度と戻らない貴重な時間であり、その有限性ゆえに輝きを放っているのです。

劇中、マキアは言います。「命に終わりがあるからこそ、美しいのだと思う」と。

この言葉は、有限だからこそ価値があるという本作のメッセージを象徴しています。

自分だけ長生きして、周りがどんどん先に逝くっていうのも結構キツそうだよね!

むびにゃん
むびにゃん

「別れ」という試練

引用元:映画.com

本作のタイトル『さよならの朝に約束の花をかざろう』が示すように、物語の核心には「別れ」があります。

マキアとエリアルの関係は、いずれ別れが訪れることを前提としています。

マキアはエリアルが人間として独り立ちすること、そして自分との別れを受け入れることを、成長の必然的な過程として理解しています。

この「別れ」を美しく受け入れる姿勢こそ、本作が描こうとする「命の尊さ」ではないでしょうか。

別れは悲しいものですが、その別れを前提として過ごした時間だからこそ、それぞれの瞬間が輝きを増すのです。

マキアとエリアルの物語は、「さよなら」を告げる強さと美しさを教えてくれます。

ろずびー
ろずびー

ラストシーンは『インターステラー』を思い出しましたね。

【あらすじ・レビュー】『インターステラー』の壮大な冒険

サイト評価(5段階)Filmarks★×4.2映画.com★×4.2Amazon Prime Video★×4.5 『インターステラー』は、クリストファー・ノーラン監督によって2014年に公開されたS ...

続きを見る

「母」という存在

引用元:映画.com

本作のもう一つの重要なテーマは、「母」という存在です。

マキアは生物学的には母ではありませんが、エリアルを育て上げることで真の「母」になっていきます。

マキアの成長は、母としての苦悩と喜びを通して描かれます。

子供を育てることの難しさ、子供が自立していく過程での葛藤、そして最終的には子供を手放す決断。

これらはすべて「母」として経験する普遍的な感情です。

作品は、血のつながりよりも、共に過ごした時間こそが真の家族を形成すると語りかけています。

マキアとエリアルの絆は、「命」を共に歩んだ証なのです。

レイリアとメドメルの引き離された母と娘の絆も見どころだよね!

むびにゃん
むびにゃん

まとめ

Hulu
サイト評価(5段階)
Filmarks×3.9
映画.com×3.9
Amazon Prime Video×4.6

『さよならの朝に約束の花をかざろう』は、命の儚さや愛の尊さを描いた美しい物語です。

ポイント

  • 永遠と時間の流れの対比:長命のイオルフ族と短命の人間の視点を通じて、人生の有限性と永遠の葛藤を描いています。
  • 愛と別れのテーマ:親子、友情、恋愛といった多様な愛の形が、別れの瞬間とともに深く表現されています。
  • 成長と自己発見:主人公のマキアが、母親として成長し、自己を見つけていく姿が物語の中心にあります。
  • 戦争と民族の背景:イオルフ族の特別性が争いを引き起こし、平穏な生活が危険にさらされる現実を描写。
  • 美しい映像美と音楽:繊細で感情的な作画と共に、音楽が物語の感動をさらに引き立てています。

マキアとエリアルの絆を通じて、命の意味や存在の価値について深く考えさせられます。

この作品は、観客に「命とは何か」「自分は何のために生きているのか」という問いを投げかけ、その答えを探す旅に誘います。

命は有限であるからこそ、その瞬間を大切にし、愛する人との時間を尊ぶべきであるというメッセージは、現代社会においても非常に重要なものです。

『さよならの朝に約束の花をかざろう』は、そんな普遍的なテーマを描いた、心に残る作品です。

ろずびー
ろずびー

イオルフの長老がどうなったのか不明なのは不完全燃焼でしたね。

冒頭に出てきただけで、メザーテの襲来の後一切出て来なかったもんね!

むびにゃん
むびにゃん
監督:岡田麿里
¥3,766 (2025/03/20 15:08時点 | Amazon調べ)
2022MLBDisney+mieru-TV

スポンサーリンク

-映画, アニメ・CG映画