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映画.com | ★×4.4 |
Amazon Prime Video | ★×4.7 |
インド映画の枠を超え、世界中の映画ファンを魅了したS.S.ラージャマウリ監督の作品『RRR』。
本作は2022年に公開されるや否や、その壮大なスケールと情熱的な物語、目を見張るアクションで観客を圧倒しました。
タイトルの「RRR」は「Rise, Roar, Revolt(立ち上がれ、咆哮せよ、反逆せよ)」を意味しています。
SSラージャマウリ監督による本作は、単なるエンターテインメントを超えた、インド映画の底力を証明する一作として語り継がれています。
本作の見どころ
- 圧倒的なスケールとビジュアル:壮大なセット、大規模なスタント、そして鮮やかな色彩。まるで神話の世界を彷彿とさせるような映像美は、観る者を圧倒します。
- 心を揺さぶる音楽とダンス:インド映画といえば音楽とダンス!『RRR』の音楽は、情熱的で力強く、観ている者の心を高揚させます。
- 友情と裏切り:異なる境遇の2人が友情を育み、やがてその友情が試される物語は、多くの観客を感動させました。
- インドの歴史と文化:インドの歴史や文化、そして独立運動が背景に描かれており、インド映画ならではの世界観を楽しめます。

自分が「何か一つだけ人に映画をオススメしてくれ」と言われたら間違いなく『RRR』を挙げます。
「面白い映画はこうやって作れ!」の見本のような作品なんだよね!

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『RRR』のあらすじ

舞台は1920年代の英国植民地時代のインド。
物語は、英国軍に連れ去られた少女を救出するために立ち上がる二人の男、ビームとラーマの友情と戦いを描いています。
ビームは、連れ去られた少女を救うために捜索を開始し、ラーマはインド帝国警察の警察官としてビームを追う任務を受けます。
運命的な出会いにより、互いの正体を知らないまま友情を育む二人。
しかし、彼らの真の目的が明らかになるにつれ、彼らは衝突し、やがて共通の敵と戦うために団結することになります。
2人の主人公
- コムラム・ビーム(ビーム):森の民のリーダーであるビームは、イギリス総督一家によって連れ去られた少女マッリを救い出すため、デリーへと向かいます。彼は冷酷な支配者に立ち向かうため、力強い戦士としての能力を発揮します。
- アッルリ・シータラーマ・ラージュ(ラーマ):イギリス総督の警察隊に所属するラーマは、ある使命を胸に秘めながら任務に従事しています。彼の行動には深い理由があり、その信念が物語の中盤で明らかになります。
相関関係
- ビームとラーマ → 友情 → その後、敵対 → 最終的に共闘
- ビームとジェニファー → 友好的な関係
- ビームと総督夫妻 → 敵対関係
- ラーマと総督夫妻 → 一時的に従うが、最終的に敵対

分かりやすく面白いという、映画の王道ですね。
ヘビの毒で死にかけていたラーマを、あっという間に回復させてしまう薬草の効果は驚きだったよね!

なぜこんなに面白いのか?『RRR』の7つの魅力

1. 圧倒的なエンターテインメント性
『RRR』はアクション、友情、ドラマ、音楽、ダンスといった要素をすべて詰め込んだ、まさに「映画のすべて」が楽しめる作品です。
インド映画ならではのダンスシーン(特に「Naatu Naatu」)は観客を魅了し、アクションは超人的でありながらスタイリッシュで爽快感抜群です。
2. 強烈なキャラクターと友情
主人公のラーマ(R・ラーム・チャラン)とビーム(N・T・ラーマ・ラオ・ジュニア)は、実在の歴史的英雄をモチーフにした架空のキャラクターですが、二人の関係性がとても魅力的です。
最初は敵同士の立場ながらも、やがて深い友情を築いていく過程がドラマチックに描かれており、観客の感情を揺さぶります。
3. 過剰なまでのアクションと映像美
ラージャマウリ監督の作品は、インド映画らしい大胆な映像表現が特徴ですが、『RRR』ではそれがさらに進化しています。
馬とバイクが並走するシーン、猛獣を使った戦闘、炎と水の対比など、視覚的に圧倒される場面が次々と登場します。
現実離れしているのに「カッコいい!」と思わせる演出が巧妙です。
4. 植民地支配への反逆という熱いテーマ
舞台はイギリス統治時代のインド。二人の主人公がそれぞれの立場でイギリスの圧政と戦うストーリーは、単なるアクション映画ではなく、歴史や愛国心といった深いテーマも持っています。
この「正義のために戦う」構造が、感情移入しやすく、観客の心をつかみます。
5. 感情を爆発させる音楽と演出
インド映画では音楽が非常に重要な要素ですが、『RRR』のサウンドトラックは特に素晴らしいです。
「Naatu Naatu」のエネルギッシュなダンスシーンは世界的に話題になり、アカデミー賞の歌曲賞も受賞しました。
音楽がストーリーと一体となり、観客の興奮を最大限に高めています。
6. 世界中で楽しめる普遍的なストーリー
『RRR』の物語は「友情」「正義」「復讐」「勇気」といった誰もが共感できるテーマに根ざしています。
そのため、インド映画に馴染みがない人でもすぐに引き込まれます。
さらに、ユーモアや感動的なシーンもバランスよく配置されており、観る者を飽きさせません。
7. 結論:とにかく熱く、楽しく、感動する映画!
『RRR』は、ハリウッド映画とは違うインド映画ならではの「過剰な魅力」を全開にした、最高のエンターテインメント作品です。
アクションも、友情も、音楽も、すべてが熱く、観る人の心を揺さぶるからこそ、多くの人に愛されているのです。

「映画ってこういうところが面白いよね」と思うような要素が全て網羅されていますね。
圧倒的なスケール感:物語と映像美の融合

『RRR』は、実在したインド独立運動の英雄たち、アッルリ・シータラーマ・ラージュとコムラム・ビームをモデルにした架空の物語。
1920年代のインドを舞台に、友情、信念、愛国心が複雑に絡み合うドラマが展開されます。
映画の見どころの一つは、息を呑むような映像美と圧倒的なスケール感。壮大な戦闘シーンやCGを駆使した動物との共演は、ハリウッド大作にも匹敵するクオリティです。
それだけでなく、インド特有のカラフルな美学と伝統を盛り込んだビジュアルは、観客に強烈な印象を与えます。
本作で暴れまわる獣達が全てCGというのは、現代技術の凄さを物語っているよね!

壮大なセットとVFXによる世界観の構築
- 架空のインド: 歴史的なインドをベースにしながらも、独自の文化や風景を創造した架空のインドが舞台。その広大な世界観を、緻密なセットデザインとVFXによって表現しています。
- ジャングルの描写: 密生したジャングルでのアクションシーンは、自然の力強さと主人公たちの躍動感を際立たせています。
- 宮殿の豪華さ: コロニアル時代のインドを象徴するような豪華絢爛な宮殿は、権力と富を視覚的に表現しています。
VFXとは?
VFX(Visual Effects、視覚効果)とは、映画やテレビ番組、ゲームなどで現実には存在しない映像を作り出す技術のことです。
特殊な効果や仮想的な世界を表現するために、コンピュータを使って映像を加工・合成する技術を指します。

インドについてあまり馴染みのない日本人から見ても、「あー分かる分かる!」っていう気になれる世界観ですね。
大規模なスタントとアクションシーン
- 騎乗戦: 数百頭の馬を使った大規模な騎乗戦は、迫力満点。
- 肉体派アクション: 鍛え抜かれた俳優たちの肉体美と、アクロバティックな動きが印象的。
- CGと実写の融合::CGと実写を巧みに組み合わせることで、不可能を可能にしたような壮大なアクションシーンを実現しています。
現実でも可能そうに見えるけど、絶対に不可能という絶妙なバランスのアクションが『RRR』の魅力を更に引き立てているよね!

音楽と映像のシンクロ
- 壮大な楽曲::壮大なスケール感をさらに際立たせる、オーケストラによる迫力ある楽曲。
- ダンスシーン: 民族舞踊を取り入れたダイナミックなダンスシーンは、物語に華やかさを添えています。
- 音楽と映像の一体感: 音楽と映像が完璧にシンクロすることで、観客を物語の世界へと引き込みます。

インド映画っていうと歌って踊ってのシーンが長すぎるイメージがありますが、本作はそういうのは一切なく、エンディングでスタッフロールが右側の5分の1ぐらいのスペースにおまけ程度に流れていて、今まで我慢してた分を爆発させるかのように踊りまくっていましたね。
エンドロールって文字が流れるだけで退屈だから、全ての映画でこのシステムを採用してほしいよね!

物語と映像の相互作用
- 感情を揺さぶる映像:壮大な映像美は、物語の感動をさらに深めます。
- 映像が語る物語:映像だけでは語れない、登場人物たちの心の動きを表現しています。
- 視覚的なメタファー:映像の中に隠された象徴的な意味を読み解く楽しさがあります。
ラージャマウリ監督の作品はこの辺りの演出が本当によくできているよね!


そのラージャマウリ監督の2015年と2017年の2部作の『バーフバリ』もメチャクチャ面白い映画です。
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圧巻の音楽とダンス:ナートゥ・ナートゥの衝撃
1. ナートゥ・ナートゥがもたらした衝撃
- アカデミー賞受賞::インド映画初の快挙として、歌曲賞を受賞。世界的な注目を集めるきっかけとなりました。
- 社会現象::「ナートゥ・ナートゥ」のダンスチャレンジが世界中で流行し、多くの人が参加。
- インド映画のイメージ変革:従来のインド映画のイメージを一新し、新たな可能性を示しました。
2. ナートゥ・ナートゥの魅力を解剖
- キャッチーなメロディ: 一度聴いたら忘れられない、中毒性の高いメロディ。
- 力強いリズム: 踊りたくなるような、高揚感あふれるリズム。
- 華麗なダンス: 複雑かつダイナミックなダンスステップが、観客を魅了。
- 文化的背景: インドの伝統的なダンスを取り入れつつ、現代的な要素も融合。
3. ナートゥ・ナートゥが生まれた背景
- 映画のテーマとの融合:インドの独立運動というテーマと、抑圧からの解放を表現。
- 監督の意図:ラージャマウリ監督が、観客を一体化させ、一緒に楽しんでもらうことを目指して制作。
- チームワーク:音楽家、振付師、俳優たちの共同作業によって生まれた傑作。
4. ナートゥ・ナートゥが与えた影響
- インド映画の海外展開::インド映画への関心を高め、世界市場への進出を後押し。
- 音楽業界への影響::世界中の音楽シーンに影響を与え、新たな音楽ジャンルを誕生させる可能性も。
- ダンスシーンの多様性:ナートゥ・ナートゥ以外にも、様々なダンスシーンが映画を彩る。
インド映画の特徴といえば、物語の中で織り込まれる音楽とダンス。
特に、『RRR』の中で披露される「ナートゥ・ナートゥ」という曲は、力強い振り付けとキャッチーなリズムで世界中を熱狂させました。
この楽曲は、インド映画として初めてアカデミー賞で歌曲賞を受賞するという快挙を達成し、『RRR』が国際的に評価されるきっかけの一つとなりました。
このダンスバトルのシーンは凄く熱かったよね!


日本でも一時期ナートゥダンスがTikTokなんか流行っていましたが、自分は『DOSTI』って曲がたまらなく好きです!
ちなみに、DOSTIは友情という意味だそうです。
「ダラダン・ダラダン・ダラダンダン♪ダラダン・ダラダン・ダラダンダン♪ダンダラダンダンダン♪」が頭から離れないんだよね!

キャラクターの魅力と俳優たちの熱演

ラーム・チャランが演じるアッルリ・シータラーマ・ラージュと、NTR Jr.が演じるコムラム・ビーム。
二人の対照的なキャラクターと圧巻の演技が物語をより深いものにしています。
友情の絆、内に秘めた葛藤、そして信念のために戦う姿は、観客の心を強く揺さぶります。
また、アリーア・バットが演じるシータや、悪役として登場する英国総督夫妻(レイ・スティーヴンソンとアリソン・ドゥーディ)など、脇を固めるキャストも魅力的で物語を支えています。
特に主人公二人の強烈な個性と化学反応が見どころなんだよね!


水のビーム・火のラーマの対比も分かりやすくて凄く良かったです。
ビーム(N.T.ラーマ・ラオ・ジュニア)
- 野性的な魅力と自由奔放な性格
- ゴンド族のリーダーとしての責任感と、友情を大切にする心
ラーマ(ラーム・チャラン)
- イギリス警察官としての冷静沈着な一面と、愛する者を守るための激しい闘争心
- 伝統的なインド映画のヒーロー像を踏襲しつつ、現代的な要素も取り入れた魅力的なキャラクター
二人の主人公の関係性
- 初対面の敵同士から、互いを認め合い、共に戦う兄弟のような絆へと変化していく過程
- 異なるバックグラウンドを持つ二人が出会い、友情を深めていく物語は、多くの人々の心を掴んだ

1点だけ要望があるとすれば、後半でのジェニーのエピソードも少しはほしかったなと思います。
前半のヒロインがジェニーで、後半のヒロインがシータという構成にしたいってことなんだろうね!

まとめ

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『RRR』は、インド映画が持つ魅力を極限まで引き出し、観客に圧倒的なエンターテインメント体験を提供しました。
この作品が示したのは、ただの娯楽作品を超えた、世界に誇るインド映画の底力です。
ポイント
- スケール感とビジュアルの圧倒的な迫力:ダイナミックなアクション、緻密に描かれたキャラクター、そして壮大な物語展開。『RRR』は、ハリウッド映画にも劣らないスケールで映画の新たな可能性を切り開きました。
- 友情、愛、復讐を描く濃密なドラマ:ラーマとビームの絆を中心に、複雑に絡み合う感情とストーリーが展開されます。その普遍的なテーマは、国や文化を越えて多くの人々の心をつかみます。
- 音楽とダンスの力強さ:ナートゥ・ナートゥ(Naatu Naatu)をはじめとする楽曲とダンスシーンは、作品全体を盛り上げるだけでなく、インド映画の魅力を象徴するものとして世界中の注目を集めました。
- 国際的な成功と評価:インド国内だけでなく、世界中で高い評価を受けた『RRR』は、インド映画の可能性を広げ、映画史に新たな1ページを刻みました。
『RRR』は、インド映画の伝統を尊重しながらも、挑戦を恐れずに新しいことへ果敢に挑む姿勢を示しました。
この映画が成し遂げた国際的な成功は、インド映画が世界で一層注目されるきっかけとなりました。
友情、愛、復讐といった普遍的なテーマに心を動かされると同時に、視覚的・聴覚的な楽しみを存分に味わえる『RRR』。
この作品が教えてくれるのは、エンターテインメントの可能性の無限さです。
インド映画の底力を感じたいなら、『RRR』は絶対に見逃せない一本です!

字幕版と日本語吹替版では若干設定が違うため、どちらも観てみることをオススメします!
字幕版だとビームはイギリス人の英語が分からないという設定だけど、吹替版だと全員日本語だからその設定がなくなるんだよね!


だからと言って、違和感があるのか?というと、そういう訳でもなくしっかりと成立しているのがスゴイですよね。
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【2025年版】おすすめの実写映画ランキングTOP10
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