サイト | 評価(5段階) |
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Filmarks | ★×4.0 |
映画.com | ★×4.0 |
Amazon Prime Video | ★×4.5 |
1994年公開の映画『パルプ・フィクション』は、クエンティン・タランティーノ監督が世に送り出した、一度観たら忘れられない衝撃的な映画です。
その独特な魅力は、一体どこからくるのでしょうか?
この記事では、この映画の魅力を深堀りし、その世界観を余すところなくご紹介します。

「無意味で内容も薄っぺらい映画」ということで知られていて、自分も本当にその通りだと思うのですが、なぜか定期的に観たくなるんですよね。
見事にパルプ・フィクションの術中にハマってしまってるね!


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『パルプ・フィクション』のあらすじ

『パルプ・フィクション』は、複数のエピソードが絡み合うオムニバス形式の映画です。
それぞれの物語が時系列を無視して進行するため、観客はパズルのピースをはめるように物語を追いかけることになります。
あらすじの主なエピソード
1. ヴィンセントとジュールスのミッション
ギャングの殺し屋コンビであるヴィンセント(ジョン・トラボルタ)とジュールス(サミュエル・L・ジャクソン)が、ボスのマーセルスのために「ブリーフケース」を取り戻すミッションを遂行。
道中、予測不可能な出来事が起こり、2人は危険な状況に巻き込まれます。
2. ヴィンセントとミアのデート
ボスの妻であるミア・ウォレス(ユマ・サーマン)の相手をするよう頼まれたヴィンセント。
2人はディナーで楽しいひとときを過ごしますが、その後、予想外の「緊急事態」が発生し、大騒動に発展します。
3. ブッチの逃走劇
ボクサーのブッチ(ブルース・ウィリス)は、八百長試合で勝利してボスを裏切り逃走。
しかし、忘れ物を取りに自宅へ戻ったことがきっかけで、ボスのマーセルスと再び対峙することになります。
彼らがある場所で奇妙な事件に巻き込まれる展開が待ち受けます。
4. ダイナーでの強盗事件
映画冒頭とラストを飾るエピソード。
カップルの強盗パンプキンとハニー・バニーがダイナーを襲う中、偶然居合わせたジュールスが事態を収拾しようとします。
彼の「ある哲学」がこのシーンで重要な意味を持つことに。
複雑な時系列と交錯する物語
これらのエピソードは時系列がバラバラに描かれますが、最後にはすべてが繋がり、観客は物語全体を理解することができます。
タランティーノ特有の「時系列の崩し方」が、本作の大きな特徴です。
時系列のシャッフル
作中でシークエンスが展開される順番は、エピソードが発生した時間的な順序とは異なり、以下のように構成されています。
作中での時系列 | 実際の時系列 | シークエンスの内容 |
---|---|---|
1 | 7 | ハニーバニーとパンプキンの会話。オープニングシーン |
2 | 2 | ヴィンセントとジュールスの車中の会話 |
3 | 3 | ヴィンセントとジュールス、アパート内移動、ミアについての会話 |
4 | 4 | ヴィンセントとジュールスがアタッシュケースを回収しに向かう |
5 | 9 | ブッチとマーセルスがボクシング八百長密談(背景でヴィンセントとジュールスが帰還) |
6 | 10 | ヴィンセント、ランス宅にてヘロイン入手 |
7 | 11 | ヴィンセントとミア、"ジャック ラビット スリムス"にて食事、後にダンス大会へ飛び入り |
8 | 12 | ミア、自宅にてヘロインオーバードースによる意識不明 |
9 | 13 | ヴィンセント、ミアを連れて売人の元へ |
10 | 1 | ブッチ、少年時代の回想 |
11 | 14 | ブッチ、試合会場より逃走 |
12 | 15 | ブッチ、起床後に金時計が無いことに気づく。自宅へ回収に向かいマーセルスと出会う |
13 | 5 | ヴィンセントとジュールス、ジミーの家に避難 |
14 | 6 | ヴィンセントとジュールス、ウルフの助けを得る |
15 | 8 | ヴィンセントとジュールス、朝食を摂りにレストランへ。ハニーバニーとパンプキンによる強盗事件発生 |

あらすじを見ただけではなんのこっちゃか分からないと思いますが、内容に意味は特にないので気にしなくても大丈夫です!
「あらすじなんてどうでもいい!」と言い切ってしまえる映画っていうのも斬新だよね!

印象的なキャラクターたち

タランティーノのキャラクター作りは秀逸です。
ジョン・トラボルタ演じるヴィンセント・ベガや、サミュエル・L・ジャクソン演じるジュールス・ウィンフィールドなど、個性的で魅力的なキャラクターたちが物語を彩ります。
彼らのダイアログや行動が映画の魅力をさらに引き立てています。
ヴィンセント・ヴェガ(ジョン・トラボルタ)
どこか間抜けな雰囲気の殺し屋。
ダンスシーンや注射器のシーンは映画史に残る名場面です。
ジュールス・ウィンフィールド(サミュエル・L・ジャクソン)
哲学的な台詞を連発しつつ、冷酷な殺し屋というギャップが強烈。
聖書の一節を引用する場面は、彼の名演技が光ります。
ミア・ウォレス(ユマ・サーマン)
ボスの妻であり、謎めいた魅力を放つミア。
彼女とヴィンセントのダンスシーンは映画の象徴ともいえます。
ブッチ・クーリッジ(ブルース・ウィリス)
逃亡するボクサーとして、観客に強い共感を与える存在です。
彼の勇敢な行動が物語に緊迫感を与えます。
これらのキャラクターたちが繰り広げる掛け合いは、タランティーノ作品ならではのブラックユーモアに満ちています。
なんの接点も共通点もなさそうなキャラたちと訳のわからないストーリをよくまとめあげたよね!


個人的にはキレッキレの判断力を持つ「ミスター・ウルフ」が好きだったりします。
タランティーノ監督の独特な演出

タランティーノ監督といえば、「会話劇」 と「バイオレンス」の絶妙なバランスが特徴です。
- 会話の妙:登場人物たちが何気ない日常の話題(例えば、ハンバーガーの名前やマッサージ)について真剣に話し合うシーンが、映画にユーモアとリアリティを与えています。
- 暴力描写:突然訪れるバイオレンスのシーンが観客の度肝を抜きます。残酷でありながら、どこかスタイリッシュな演出が光ります。
- 音楽のセンス:『パルプ・フィクション』には、60~70年代の名曲が随所に使われており、映画全体に独特のリズム感を生み出しています。特に、『You Never Can Tell』 に合わせたダンスシーンは永遠の名シーンです。

本編と何も関係ない無駄な世間話を結構な長尺でやってたりと、通常の映画ではありえないことが多い作品です。
「オランダではポテトにマヨネーズを付けて食べる」とか「パリのマックではビールが注文できる」だとかハンバーガーネタが多いよね!

なぜ一度観たら忘れられないのか?

『パルプ・フィクション』が忘れられない理由は、その 「衝撃度」 と 「スタイリッシュな演出」 にあります。
- 時系列を無視した構成に驚かされる
- 一見無意味な会話が実は深い意味を持つ
- 音楽、セリフ、キャラクターが絶妙に組み合わさり、中毒性を生む
観るたびに新しい発見がある映画なので、一度観ただけではすべてを理解することは難しいでしょう。
しかし、それこそが『パルプ・フィクション』の魅力なのです。

とにもかくにも、何もかもがメチャクチャな映画です。
それなのになぜか作品として成立しちゃってるというのは不思議な感じがするよね!

まとめ

サイト | 評価(5段階) |
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Filmarks | ★×4.0 |
映画.com | ★×4.0 |
Amazon Prime Video | ★×4.5 |
『パルプ・フィクション』は、その斬新なストーリーテリング、強烈なキャラクター、スタイリッシュな演出によって、映画史に残るカルト的名作として君臨し続けています。
時系列を大胆に組み替えた物語構成と、観る者を引き込む圧倒的な会話劇は、クエンティン・タランティーノ監督ならではの魅力です。
名シーンの数々や印象的な音楽、そして哲学的なテーマが絡み合うこの作品は、観るたびに新しい発見があり、何度でも楽しめます。
ポイント
- 予測不能な展開:次に何が起こるのか全く読めない、スリリングな展開が楽しめます。
- 深読みできる要素:物語の中に隠された様々な意味や解釈を探求することができます。
- 独特な世界観:一度観たら忘れられない、強烈な印象を与えます。
まだ観たことがない方はもちろん、一度観た方もぜひ再視聴して、その独特な世界観を堪能してください。
忘れられない名セリフや衝撃的なシーンが詰まった『パルプ・フィクション』を通じて、映画の奥深さと面白さを味わってみてはいかがでしょうか?

「面白いとは思わないのになぜかたまに観たくなって人にも勧めたくなる」そんな映画はこれ以外にありません。
無意味で薄っぺらいだけの映画なのに、アカデミー賞7部門にノミネートされた作品というのは伊達じゃないんだね!


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