サイト | 評価(5段階) |
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Filmarks | ★×3.4 |
映画.com | ★×3.1 |
Amazon Prime Video | - |
スタジオジブリ作品の中でも、ひときわ繊細で美しい世界観が魅力の2010年公開の『借りぐらしのアリエッティ』。
人間の少年・翔と、床下で暮らす小人の少女・アリエッティの交流を通して、家族の絆や友情の大切さを描いた物語です。
この映画は、家族の絆や友情の大切さを描きながら、観客に勇気と希望を与えてくれます。

「狩り」を「借り」にしているところが上手いですよね。
確かに何かを狩りに行く訳じゃないもんね!


『借りぐらしのアリエッティ』のあらすじ

14歳の小人の少女・アリエッティは、両親とともに人間の家の床下にひっそりと暮らしていました。
彼らは「借りぐらし」と呼ばれる生活をしており、人間に見つからないようにしながら、家の中から必要なものを少しずつ借りて生きています。
ある日、アリエッティは父と一緒に初めての「借り」に出かけますが、その途中で人間の少年・翔(ショウ)に見つかってしまいます。
翔は心優しい少年で、アリエッティに危害を加えようとはしませんが、小人の掟では「人間に見られたら引っ越さなければならない」という決まりがありました。
アリエッティの家族は新しい住処を探すことを決めますが、その一方で翔はアリエッティとの交流を続けようとします。
しかし、人間の家政婦・ハルにアリエッティたちの存在が知られてしまい、彼らの生活は危険にさらされます。
最終的にアリエッティと翔は心を通わせるものの、小人たちは安全のために家を離れ、新たな場所へ旅立つことを決意します。
別れの時、翔はアリエッティに「君たちのことを忘れない」と告げ、アリエッティもまた翔に感謝の気持ちを伝えます。
切なくも美しい、小人たちのひと夏の物語です。
名シーン
- アリエッティの「借り」のシーン:アリエッティが初めて翔の部屋に「借り」に行くシーンは、ドキドキ感とワクワク感が入り混じった名シーンです。
- 翔とアリエッティの別れのシーン:二人が別れを告げるシーンは、切なくも美しい感動的なシーンです。

アリエッティ視点でずっと見ていると、自分が巨人の国に迷い込んでしまったかのような錯覚に陥りそうになりますが、ちょうどいいところでショウ視点になって、「あ、やっぱり小人の物語なんだな」と感覚が元に戻ります。
不思議な感覚になる映画だよね!

小さな体に宿る大きな勇気

主人公のアリエッティは、人間から物を「借りる」ことで生活する小さな一族「借りぐらし」の一員です。
彼女たちは人間に見つからないように静かに暮らしていますが、アリエッティは好奇心旺盛で、外の世界に憧れを持っています。
そんな彼女が初めて人間の少年ショウと出会うことで、物語は大きく動き始めます。
アリエッティの勇気は、彼女の小さな体とは裏腹に、大きな世界に飛び込む力となっています。
彼女の行動は、「未知の世界に踏み出す勇気」を教えてくれます。
彼女の冒険心と決断力は、観客に「小さな一歩が大きな変化をもたらす」ことを気づかせてくれるでしょう。

これだけ小さいと、ただの虫ですら怪物級ですもんね。
家族の絆と信頼

アリエッティの家族は、彼女にとって何よりも大切な存在です。
父親のポッドと母親のホミリーは、アリエッティを守るために厳しいルールを設けていますが、その背景には深い愛情があります。
特に、ポッドの厳しさの中にもアリエッティへの信頼が感じられるシーンは、家族の絆の強さを象徴しています。
家族の絆は、アリエッティが困難に立ち向かう原動力です。
彼女は家族を守るために、時には危険を冒すこともいとわない。
そんな彼女の姿は、家族の大切さを改めて考えさせてくれます。
寡黙だけど頼りがいのあるお父さんって、いるだけで安心感があるよね!

友情の力

アリエッティと人間の少年ショウの友情は、この物語のもう一つの重要なテーマです。
二人はお互いの世界を理解し合い、信頼関係を築いていきます。
ショウはアリエッティを助け、彼女の世界を尊重する姿勢を見せます。
この友情は、異なる世界に生きる者同士が理解し合うことの可能性を示しています。
友情は、アリエッティにとって新たな世界を開く鍵となります。
ショウとの出会いを通じて、彼女は自分たちの生活や存在意義について深く考えるようになります。
この友情は、観客にも「違いを超えて理解し合うことの大切さ」を教えてくれます。

小人族から見たら、「人間はヤバイ存在」というところからスタートしてますからね。
ジブリが描く美しい世界

『借りぐらしのアリエッティ』の世界観は、ジブリならではの美しさに満ちています。
小さな借りぐらしたちの生活は、人間の世界とは全く異なる視点で描かれ、観客に新たな発見をもたらします。
庭の草花や虫たちが巨大な存在として描かれることで、普段気づかない小さな世界の美しさを感じることができます。
また、音楽もこの作品の魅力の一つです。
セシル・コルベルの歌声が紡ぐ優しいメロディーは、物語の情感をさらに深め、観客の心に響きます。
ジブリならではの、心が踊るような美しい世界観は本作にも健在だね!

まとめ

サイト | 評価(5段階) |
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Filmarks | ★×3.4 |
映画.com | ★×3.1 |
Amazon Prime Video | - |
『借りぐらしのアリエッティ』は、小さな勇気が大きな世界を切り開く物語です。
ポイント
- 小人の生活:アリエッティたちは、人間の家の床下で「借りぐらし」をしながら、慎ましく生活しています。
- 人間との交流:アリエッティと病気の少年翔(しょう)との友情が物語の中心となります。
- 発見と危機:人間に見つかることで、小人の家族が直面する危機が描かれています。
- 自然と共生:自然や小さな生命の大切さをテーマにしています。
- 美しい映像:スタジオジブリならではの美しいアニメーションが特徴です。
- 感動的なメッセージ:異なる存在同士の理解と共存が心温まる形で描かれています。
家族の絆、友情の力、そして未知の世界への挑戦を通じて、我々に多くのことを教えてくれます。
この映画は、観客に「勇気を持って一歩を踏み出すことの大切さ」を気づかせてくれるでしょう。
ぜひ、この感動的な物語を観て、アリエッティと一緒に小さな勇気を感じてみてください。
きっと、あなたの世界も少し広がるはずです。

アリエッティの旅立ちをショウに伝えにきてくれたのもニーヤだしね!

