サイト | 評価(5段階) |
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Filmarks | ★×3.5 |
映画.com | ★×3.7 |
Amazon Prime Video | - |
『思い出のマーニー』は、2014年にスタジオジブリが制作したアニメ映画で、ジョーン・G・ロビンソンの同名小説を原作としています。
本作は、主人公・杏奈(あんな)が心の傷を癒しながら成長していく姿を描いた感動的な物語です。
今回は、『思い出のマーニー』のあらすじを紹介しながら、作品に込められたメッセージや心の成長について考察していきます。

地味でしっとり面白いというタイプの映画ですね。
まったりと何か観たい時にいいよね!


『思い出のマーニー』のあらすじ

主人公の少女アンナは、両親を亡くした後、養子として育てられましたが、心を閉ざしがちな性格になっています。
ある夏、アンナは喘息の療養のために、北海道の小さな町にある親戚の家に預けられます。
そこで彼女は、湿地の近くにある古い洋館に興味を持ちます。
ある日、アンナはその洋館で不思議な少女マーニーと出会います。
マーニーは金髪で青い目の美しい少女で、アンナは彼女とすぐに親しくなります。
二人は秘密の場所で会ったり、一緒に冒険をしたりして、次第に深い友情を築いていきます。
しかし、マーニーには奇妙な点があります。彼女は突然現れたり消えたりし、周りの人々にはその存在が見えないようです。
アンナはマーニーとの関係を通じて、自分自身の過去や家族の秘密に向き合うことになります。
物語が進むにつれ、アンナはマーニーの正体や、彼女がなぜ自分と出会ったのかを理解していきます。
そして、その過程でアンナは心の傷を癒し、自分自身を受け入れていくのです。

初見の時は急に消えたり、会話の辻褄が合ってなかったりと、ちょっとホラー要素でもあるのかな?と思った記憶があります。
『思い出のマーニー』に学ぶ心の成長

自己受容の大切さ
杏奈は自分を「普通じゃない」と否定的に捉えていましたが、マーニーとの交流を通じて、自分自身を受け入れる大切さを学びます。
我々も自分の弱さや不完全さを含めて自分自身を受け入れることで、本当の意味での成長が始まるのではないでしょうか。
過去との向き合い方
杏奈はマーニーを通して自分の過去と向き合うことになります。
我々の心の傷は、しばしば過去の出来事に根ざしています。そ
れと向き合い、理解することが癒しの第一歩となります。
人との繋がりが持つ力
杏奈は人との繋がりを避けていましたが、マーニーとの友情、そして彼女が出会う様々な人々との交流を通じて、人との繋がりが持つ癒しの力を体験します。
我々も他者との真摯な関係を通じて、心の傷を癒していくことができるのです。
一見恵まれているように見えたマーニーが、実はひどい目に遭っていたと知った時に物語の見方がガラッと変わるよね!

心の癒しへのプロセス

自分の感情を認識する
杏奈は最初、自分の孤独感や怒りを抑圧していましたが、マーニーとの出会いを通して、自分の感情と向き合うようになります。
過去のトラウマを解放する
杏奈は記憶の中に封印していた祖母との思い出を取り戻すことで、自分の中にあった「愛されていない」という思い込みから解放されます。
新しい関係性を構築する
杏奈は最終的に養母との関係を修復し、新たな友人も作ります。
これは彼女が心の傷を癒し、成長した証です。

メガネっ子の彩香がいい味出しているキャラクターでしたね。
まとめ

サイト | 評価(5段階) |
---|---|
Filmarks | ★×3.5 |
映画.com | ★×3.7 |
Amazon Prime Video | - |
『思い出のマーニー』は、単に美しいアニメーション映画であるだけでなく、我々に心の成長と癒しについての深い洞察を与えてくれる作品です。
ポイント
- 主人公の成長:主人公杏奈が、友情や家族とのつながりを通じて自己を見つめ直し、成長していく物語。
- 友情のテーマ:杏奈とマーニーの特別な友情が物語の中心となり、人と人とのつながりの大切さを描く。
- 神秘的な雰囲気:北海道の湿地に佇む洋館や、不思議な少女マーニーとの交流が神秘的な空気を生む。
- 家族と記憶:家族の愛や過去の記憶が、杏奈が自分自身を理解する鍵として描かれる。
- 癒しと許し:自分や他者に対する許し、そして心の癒しが物語の重要なテーマとなっている。
- 美しい背景描写:スタジオジブリならではの美しい自然や建築の描写が、作品に深みを与えている。
杏奈の物語を通して、自分自身の心の傷と向き合い、それを癒していくヒントを得ることができるでしょう。

途中はかなり複雑な物語なのかと思いましたが、最後まで観てみると割と分かりやすいテーマの作品ですね。
主要な登場人物も少ないしね!

