サイト | 評価(5段階) |
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Filmarks | ★×4.3 |
映画.com | ★×4.3 |
Amazon Prime Video | ★×4.6 |
『きっと、うまくいく』(原題: 3 Idiots) は、インド映画界の巨匠ラージクマール・ヒラーニ監督が手掛けた2009年公開の作品で、全世界で絶大な人気を誇る映画です。
この映画は、インドの名門工科大学を舞台に、友情、夢、プレッシャーをテーマに描かれた物語です。
一見すると青春コメディのように見えますが、その背後には社会や教育システムへの鋭い批判が込められており、笑いと感動を通じて、観る者に深い気づきを与えます。

自分が初めて見たインド映画でしたが、まさかこんなに面白いとは思わなくてビックリしました。
度肝を抜かれたよね!


この作品自体はかなり前から知っていたのですが、正直「インド映画」と言われてもあまりピンときておらずで敬遠してしまっていたんですね。
思い切って観てみて本当に良かったです。
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『きっと、うまくいく』のあらすじ

インドの名門工科大学ICEに通う、型破りな自由人ランチョー、何でも神頼みのラージュー、動物が大好きなファルハーンの『三バカトリオ』は日々、勉学に励むこともなく鬼学長の逆鱗に触れるような騒動ばかりを起こしていました。
ランチョーは、型破りな発想と天才的な頭脳の持ち主。
彼は「きっと、うまくいく」をモットーに、型に囚われない自由な生き方を貫きます。
一方、ラージューは成績に常に悩まされ、ファルハーンは動物愛にあふれ、どこか抜けているところがあります。
そんな3人は、厳格な学長や成績至上主義の同級生たちと衝突を繰り返し、様々な騒動を巻き起こします。
しかし、その一方で、彼らは互いを深く信頼し、友情を育んでいきます。
ある日、ランチョーは突然姿を消してしまいます。
残されたファルハーンとラージューは、10年後にランチョーを探し出し、再会を果たすことを誓います。

10年後にランチョーを探しに行く物語と、大学生時代の物語が平行して進んでいくタイプの作品です。
主なキャラクターと彼らの成長

主要な3人
- ランチョー:主人公であり、常識にとらわれない天才的な学生。彼の存在がファルハーンとラージューに大きな影響を与えます。
- ファルハーン:写真家を夢見る学生。彼はランチョーの影響で、自分の本当の夢を追い求める勇気を得ます。
- ラージュー:家族の期待を背負う学生。彼もまた、ランチョーの影響で自分の生き方を見つけます。

この3人のやり取りは観てて本当に飽きないですね。
個性的な脇役達

味のある個性派キャラ
- ヴィール・サハストラブッデ(通称:ウイルス):主人公たちが通う工科大学の学長で、厳格で効率主義的な性格。教育システムの問題を象徴する存在ですが、物語を通じて人間味も描かれます。
- チャトゥル・ラーマリングム(通称:サイレンサー):成績第一主義のライバルキャラで、主に試験や成功に焦点を当てた生き方をしている学生。彼のスピーチシーンはコメディの名場面です。
- ピア・サハストラブッデ:学長の娘であり、ランチョーの恋人。父の方針に反発しながら、自分らしい生き方を模索しています。
- ミリン:ランチョーの召使いで、物語の重要な秘密に関わるキャラクター。控えめながらもストーリーの要所を担います。
主人公ランチョー役の俳優さんと、学長役の俳優さんの実年齢が5歳ぐらいしか変わらないのは驚きだよね!

映画の見どころ

- 教育に対するメッセージ:映画は、現代の教育システムが抱える問題点を鋭く指摘し、真の学びとは何かを問いかけます。
- 友情の重要性:3人の主人公の絆が描かれており、友情の力が彼らの困難を乗り越える助けとなります。
- ユーモアと感動:笑いあり涙ありのストーリー展開が、観る者の心を掴みます。

個人的には序盤でランチョーが教授に教科書の説明をして唖然とさせてたシーンがたまらなく好きです。
あとはなんと言っても最後の痛快などんでん返しも必見だよね!

『きっと、うまくいく』の魅力

教育への鋭いメッセージ
インドの厳しい受験競争や画一的な教育制度への批判を描きつつ、学びの本質とは何かを問いかけます。
「記憶する」教育ではなく「考える」教育が必要だというメッセージは、インドだけでなく世界中の観客の共感を呼びました。
名言が豊富
劇中のセリフ「All is well (きっと、うまくいく)」は、困難に直面しているときのポジティブな姿勢を象徴する言葉として、多くの人に愛されています。
キャラクターの魅力
主人公ランチョーの自由でユニークな生き方は、観客に新たな視点を与えます。
対照的に、厳格な学長や友人たちの悩みも、キャラクターに深みを与えています。
音楽とダンス
インド映画らしいキャッチーな音楽と華やかなダンスシーンも見どころのひとつ。
特に『Aal Izz Well』のシーンは、観る者の心を軽やかにします。

『Aal Izz Well』は、出だしの感じから切ない曲なのかと思いきや真逆なのが面白いです。
この曲メッチャ好き!

なぜこの映画は愛され続けるのか?

『きっと、うまくいく』はただの娯楽映画ではなく、笑い、涙、そして人生の学びを詰め込んだ作品です。
教育、友情、家族、夢といった普遍的なテーマが丁寧に描かれており、誰もが自分の人生と重ね合わせて観ることができます。
また、テンポの良いストーリー展開や、予想を裏切る結末も観客を魅了する要因となっています。
テンポが良すぎてとても2時間50分もある映画とは思えないんだよね!

まとめ

サイト | 評価(5段階) |
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Filmarks | ★×4.3 |
映画.com | ★×4.3 |
Amazon Prime Video | ★×4.6 |
『きっと、うまくいく』は、インド映画としての枠を超え、世界中の観客に笑いと感動、そして深いメッセージを届ける傑作です。
この作品が描くユニークな世界は、以下のような重要な要素を持っています。
ポイント
- 型破りな教育と人生哲学:ラージュとファラン、そしてランチョーの友情を通じて、教育の本質とは何か、成功とは何かを問いかけます。物事の本質を捉える視点は、観る者に新たな気づきを与えます。
- ユーモアと感動のバランス:コミカルなシーンの裏に隠された社会問題や感動的な人間ドラマは、観る者の心に深い余韻を残します。「笑いながら泣ける」という映画体験がこの作品の大きな魅力です。
- 希望を与える「All is well」:「大丈夫、きっとうまくいく」というフレーズは、困難に直面した人々に勇気を与え、前を向く力を与えます。このシンプルな言葉の裏には、ポジティブに生きる力強いメッセージがあります。
『きっと、うまくいく』は、単なるエンターテインメントにとどまらず、人生の本質や幸せの在り方について深く考えさせられる作品です。
困難な状況においても笑いを忘れず、前向きな行動を起こすことで未来を切り開く—そんな力強いメッセージは、誰にとっても大きな学びとなるでしょう。
この映画が教えてくれるのは、常識に縛られない自由な発想と、困難な時こそ笑顔を忘れない心の大切さです。
「All is well」という言葉とともに、我々の人生も、きっとうまくいくのです。

かのスティーブン・スピルバーグ監督が3回観て大絶賛していたというのも納得の名作です!
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