楽天証券で2025年3月、複数の口座に対する不正アクセス被害が発生しました。
被害に遭った口座では、NISAを含む既存の金融商品がすべて売却され、その資金で中国株が大量に購入されるという事態が起きています。
被害者の中には、一晩で数百万円もの含み損を抱えてしまった方も報告されており、事態は深刻です。
楽天証券側は現在調査を進めていますが、同社のIDやパスワードの流出は確認されていないとしており、「フィッシング詐欺によるログイン情報の詐取」が原因である可能性が高いと見ています。

今回の件で、セキュリティに関しては「ああした方がいい!こうした方がいい!」と色々と情報過多になっていますが、まずは楽天証券に登録されている電話番号が現在使っているものになっているかどうかを確認しましょう!
すべての楽天証券ユーザーは必須だね!

緊急対策として導入された「リスクベース認証」

この事態を受け、楽天証券は緊急対策として「リスクベース認証」システムを急遽導入しました。
このシステムは、以下のように機能します。
- 普段と異なる端末や環境からのアクセス、または初めて使用するパソコンやスマホからのアクセスを検知すると、追加の本人確認認証を要求
- 追加認証方法として「フリーダイヤル認証」と「SMS認証」の2種類が用意されている(操作の簡便さからフリーダイヤル認証がおすすめ)
- 電話番号を利用した認証のため、新たな設定は基本的に不要

わずかなメンテナンスの時間で、こういったシステムをすぐ導入するのはさすがですね。
今すぐ確認すべきこと:登録電話番号の確認

リスクベース認証を適切に機能させるためには、楽天証券に登録されている電話番号が現在使用中のものであることが絶対条件です。
以下の手順で確認・変更を行いましょう。
手順
- 「マイメニュー」を開く
- 「基本情報(マイナンバー・ログイン関連)」を選択
- 「お客様情報の照会・変更」(赤いボタン)をクリック
- 「ワンタイムキーを通知」(赤いボタン)を選択
- 送信されたワンタイムキーを入力し、「次へ」ボタンを押す
- 「連絡先」の項目を確認し、空欄や古い番号が登録されている場合は現在使用中の電話番号に更新する
要は電話番号を確認して、古い番号だったり空欄だったりした場合は、今の自分の電話番号をちゃんと登録しましょうってことだね!

まとめ

不正アクセスの被害を未然に防ぐためにも、登録情報の確認と必要に応じた更新を速やかに行うことをお勧めします。
また、フィッシング詐欺への警戒も引き続き重要です。
不審なメールやSMSのリンクは決してクリックせず、ログインは必ず公式アプリやウェブサイトから直接行うようにしましょう。

しかし、今回の件に関しては他人の口座の金融商品を売却して、代わりに違う金融商品を買ったということなので、犯人にはなんの得もないんですよね。
イタズラにしてはスケールが大きすぎるけどね!


電話番号の確認が済んだら、3つのセキュリティ強化設定を行っておくことを強くオススメいたします!
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