サイト | 評価(5段階) |
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Filmarks | ★×3.6 |
映画.com | ★×3.2 |
Amazon Prime Video | ★×4.4 |
『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』は、1988年に公開されたドラえもん映画作品の第9作です。
誰もが一度は憧れる冒険の世界。
特に、中国の古典『西遊記』は、その奇想天外な物語で多くの人々を魅了してきました。
今回ご紹介するのは、そんな西遊記の世界を舞台にした、国民的アニメ『ドラえもん』の映画作品、『のび太のパラレル西遊記』です。
この作品は、単なる冒険活劇にとどまらず、友情の大切さや困難に立ち向かう勇気を教えてくれる、心温まる物語です。

自分の記憶が確かなら、人生で初めて映画館で観た映画がこのパラレル西遊記です。
小さい頃に親に連れられてドラえもんの映画を観に行くって定番だよね!


『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』のあらすじ

物語は、のび太たちが学校の劇で『西遊記』を演じることになったところから始まります。
孫悟空や三蔵法師の役をそれぞれ演じることになり、準備を進めていた彼らですが、練習の合間に、ドラえもんが持ち出した「シミュレーションゲーム機」によって、物語は一気に動き出します。
このゲーム機は、仮想現実のような世界を作り出し、自分たちがその世界に入り込むというものです。
ゲーム感覚で『西遊記』の世界を体験していたのび太たち。
しかし、ひょんなことからその仮想世界が現実世界とリンクしてしまい、彼らは本物の「西遊記」のような冒険をすることになります。
主なストーリー展開
- 異世界への迷い込み:のび太たちは、西遊記のような世界に迷い込んでしまいます。そこでは妖怪たちが人々を苦しめており、彼らはその世界を救うための旅に出発することになります。
- 三蔵法師と仲間たち:劇で演じていた役柄そのままに、のび太が孫悟空、しずかちゃんが三蔵法師、ジャイアンが猪八戒、スネ夫が沙悟浄、そしてドラえもんが旅を支える勇敢な仲間となって行動します。それぞれが個性を活かしながら、困難に立ち向かっていきます。
- 妖怪との戦い:妖怪たちの罠や襲撃をかわしながら、のび太たちは知恵と勇気を振り絞って前に進みます。途中、ひみつ道具を活用してピンチを乗り越えるシーンも多数描かれ、物語は緊張感とコミカルさを兼ね備えた展開を見せます。
- 最大の試練:物語のクライマックスでは、妖怪たちを統率する恐ろしいボスと対決することに。のび太たちの友情と協力、そして勇気が試される場面となります。

不気味で割と怖めの世界観ですが、それと同時に面白くて物語に引き込まれてしまう作品です。
本作の見どころ

西遊記の世界観とドラえもんの融合
西遊記の有名なエピソードやキャラクターが、ドラえもんの世界観と見事に融合しています。
おなじみのひみつ道具が、西遊記の物語の中でどのように活躍するのかも見どころの一つです。
「コウモリホイホイ銃」という道具は、どんな場面を想定して作られたんだろうね!

個性豊かなキャラクターたち
のび太、ドラえもん、しずかちゃん、ジャイアン、スネ夫といったおなじみのメンバーに加え、三蔵法師といった実際の西遊記のキャラクターが登場します。
それぞれのキャラクターが物語の中で重要な役割を果たし、物語を盛り上げます。
特に、のび太と偽悟空の掛け合いはコミカルで必見です。

実際の西遊記には登場せず、ドラえもんの定番のキャラでもない、「リンレイ」という存在がキーマンになっていますね。
友情と挑戦のテーマ
物語を通して描かれるのは、仲間との友情の大切さ、困難に立ち向かう勇気、そして自分自身を信じることの大切さです。
のび太が悟空と共に困難を乗り越えていく姿は、子供だけでなく大人も勇気づけられます。
一人になったのび太を助けにきてくれた時のドラえもんの心強さはハンパじゃないよね!

ドキドキハラハラの展開
ヒーローマシンから飛び出した妖怪たちが現実世界を侵食していくという展開は、子供向けアニメながらもドキドキハラハラさせてくれます。

最初から最後まで、ずっと「どうなるんだろう?どうなるんだろう?」と続きが気になる作品ですね。
この映画から学べること

『のび太のパラレル西遊記』は、単なる娯楽作品ではありません。この映画を通して、以下のことを学ぶことができます。
友情の大切さ
困難な状況でも、仲間と協力し、助け合うことの大切さを教えてくれます。
特に、のび太が偽悟空から本物の悟空になっていく様は、物語の大きな軸となっています。
挑戦する勇気
未知の世界への冒険を通して、困難に立ち向かう勇気を与えてくれます。
のび太が臆病ながらも、仲間と共に妖怪に立ち向かう姿は、勇気を与えてくれます。
自分を信じること
自分自身の可能性を信じ、諦めずに努力することの大切さを教えてくれます。
劇でうまく悟空を演じられなかったのび太が、本物の(?)悟空と出会い、成長していく姿は、自信を持つことの大切さを教えてくれます。
シリアスな場面も多くて、いつものほのぼのとしたドラえもんとは思えないほどヒューマンドラマを堪能できるよね!

まとめ

サイト | 評価(5段階) |
---|---|
Filmarks | ★×3.6 |
映画.com | ★×3.2 |
Amazon Prime Video | ★×4.4 |
『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』は、ただの冒険だけでなく、「友情」「協力」「成長」が大きなテーマとして描かれています。
のび太が弱さを乗り越えて仲間を助ける姿や、チーム全員が一丸となって困難に立ち向かう様子は、観る人に勇気と感動を与えます。
ポイント
- パラレルワールド:物語の重要な要素は、ヒーローマシンによって作られた「妖怪が支配するパラレルワールド」です。このパラレルワールドを元の世界に戻すことが、のび太たちの目的となります。
- ヒーローマシン:このひみつ道具が物語の発端であり、重要な役割を果たします
- 西遊記のキャラクターたち:ドラえもんシリーズのいつもの5人が、悟空・三蔵法師・猪八戒・沙悟浄といったおなじみのキャラクターに扮し、物語を盛り上げます。
- 友情と勇気:困難に立ち向かうのび太たちの友情と勇気が描かれています。
また、西遊記という日本人に馴染みの深い題材を使いながら、ドラえもんらしいユーモアと冒険が加わっている点も、この作品の大きな魅力です。

最初は完全に偽物でしかなかったのび太悟空が、最終的には誰もが認める孫悟空になっていく姿がいいんですよね。
最後にのび太が「実はボク、本当の名前は・・・」と言いかけた時に、ジャイアンが「お前は孫悟空だよ!」と遮ったシーンにはジーンとくるものがあるよね!

