サイト | 評価(5段階) |
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Filmarks | ★×3.7 |
映画.com | ★×3.6 |
Amazon Prime Video | ★×4.5 |
1984年に公開された映画『ドラえもん のび太の魔界大冒険』は、藤子・F・不二雄原作の「大長編ドラえもん」シリーズの一作として、多くのファンに愛され続けています。
本作は「もしもボックス」を使ったパラレルワールドが舞台となり、ファンタジー要素とSF的要素が融合した独特の世界観が魅力です。
本記事では、そのストーリーや見どころ、作品の評価について詳しく解説していきます。

「のび太とドラえもんが魔法の世界に!」と聞くとホワホワしたファンタジーをイメージしますが、それとは真逆の世界観の作品です。
初期の頃のドラえもん映画って怖いのも結構多いもんね!


『ドラえもん のび太の魔界大冒険』のあらすじ

いつものように昼寝をしていたのび太は、夢の中で魔法が使える世界に行き、空を自由に飛び回っていました。
目を覚ましたのび太は、現実の世界で魔法が使えないことを残念に思います。
そこで、もしもボックスを取り出し、「もしも、魔法が使える世界になったら」と願います。
翌日、魔法が使える世界になった町で、のび太は空を飛んだり、魔法のじゅうたんに乗ったりして楽しみます。
しかし、魔法の世界でものび太は魔法の才能がなく、空を飛ぶことも上手くいきません。
そんな時、のび太は魔法の研究をしている満月博士と、その娘の美夜子に出会います。
満月博士は、地球に魔界が接近していることをのび太たちに告げます。
最初は信じなかったのび太たちですが、その夜、満月博士が魔界の悪魔デマオンにさらわれてしまいます。
さらに、美夜子は悪魔によって猫に変えられてしまいました。
美夜子を元の姿に戻すため、そして地球を救うため、のび太、ドラえもん、しずか、ジャイアン、スネ夫は、魔法のじゅうたんに乗って魔界へと向かいます。
魔界では、デマオンが率いる悪魔族が待ち構えていました。
のび太たちは、悪魔族との壮絶な戦いを繰り広げながら、満月博士を救出し、地球を魔界の脅威から守るために奮闘します。
果たして、のび太たちは満月博士を救い出し、地球を救うことができるのでしょうか?
登場人物
- ドラえもん:のび太の友達のネコ型ロボット。
- のび太:勉強もスポーツも苦手な、ちょっとドジな男の子。
- しずか:のび太のクラスメイトの女の子。
- ジャイアン:ガキ大将だが、仲間思いの優しい一面も。
- スネ夫:お金持ちで、ちょっとイヤミな男の子。
- 美夜子:魔法使いの女の子。悪魔族と戦っています。
- 満月先生:美夜子の父で、魔界の悪魔の研究をしている魔学博士。
- デマオン:悪魔族の大魔王。

「ママがもしもボックスを捨ててしまったんだったら、それこそそのタイミングでタイムマシンで戻れば良かったんじゃないのかな?」と言ってしまうのはヤボなんでしょうね。
ダークファンタジーの魅力

本作の魅力は、何と言ってもそのダークファンタジーな世界観です。
悪魔たちの不気味な雰囲気や、魔王の圧倒的な恐怖感が観客を引き込みます。
また、キャラクターたちが逆境を乗り越える姿が感動を呼び、暗いテーマの中にも希望が込められています。
- 魔法の世界:魔法が使えるようになった世界は、ファンタジー好きにはたまらない魅力にあふれています。
- 悪魔族の脅威:悪魔族の登場により、物語は一気に緊迫感を増します。彼らの恐ろしさが、のび太たちの勇気を際立たせます。
- 感動のストーリー:友情、勇気、そして家族愛。本作は、子供から大人まで楽しめる感動的なストーリーが展開されます。
メデューサが怖くて不気味な存在だったよね!

恐怖と友情が織りなすストーリー

本作の魅力は、ただ怖いだけではないバランスの良さにあります。
確かに魔王の呪いや不気味な生き物など、子ども向け作品としては恐怖要素が多いものの、それらを乗り越えていくドラえもんとのび太たちの友情と勇気が物語の軸となっています。
特に後半の展開では、恐怖の中にも感動や温かさを感じさせる場面が多く、「ただ怖い」だけではない多層的なストーリー構造になっています。

「タイムマシンで戻った世界は魔法世界になる前だから、のび太も魔法を使えないし、メデューサも存在できないのでは?」というのはかなり疑問です。
テーマとメッセージ

『のび太の魔界大冒険』は、単なる冒険物語ではなく、友情や勇気、自己成長といった普遍的なテーマが詰まっています。
特に、のび太が「自分には無理だ」と思っていたことを乗り越え、仲間とともに困難に立ち向かう姿は、観る者に勇気を与えてくれます。
また、魔界という異世界を通じて、現実世界のあり方や人間の欲望、支配と自由といった社会問題にも触れている点も見逃せません。
藤子・F・不二雄先生らしい、深いメッセージが込められた作品です。
「せっかくだし元の世界に戻る前に1つだけでも魔法を使えるようになってからにしよう!」というのび太の前向きな姿勢は見習うべきものがあるよね!

まとめ

サイト | 評価(5段階) |
---|---|
Filmarks | ★×3.7 |
映画.com | ★×3.6 |
Amazon Prime Video | ★×4.5 |
『ドラえもん のび太の魔界大冒険』は、ドラえもん映画の中でも特にストーリーの深さとキャラクターの成長が際立つ作品です。
ポイント
- 魔界への冒険:のび太の一言をきっかけにドラえもんが「もしもボックス」を使い、現実世界が魔法が使える魔法の世界に変わります。
- 魔法と科学の融合:作品全体を通じて、魔法の世界と科学の発想が融合するユニークな展開が見られます。
- ヒーローとしての成長:のび太を含む仲間たちが、強大な敵である「魔王」を倒すために、それぞれの成長や友情を通じて困難を乗り越えるストーリー。
- 感動的な人間ドラマ:しずかやジャイアン、スネ夫たちが互いに協力する姿や、絶望的な状況を希望へと変えていく描写が印象的。
- 映画独自のダークなトーン:普段の「ドラえもん」シリーズにはない、よりシリアスでダークなテーマが盛り込まれており、視聴者を引き込むストーリー構成。
のび太たちの冒険を通じて、観客は自分自身の可能性や仲間の大切さに気づかされるでしょう。
1984年に公開されたこの名作は、今でも多くのファンに愛され続けています。
まだ観たことがない方は、ぜひこの機会に『のび太の魔界大冒険』を観て、その魅力を堪能してください!

石ころ帽子で全員が姿を消した時に、のび太だけを見せるっていうのが、心細さを煽るいい演出でしたね。
そして、みんなやられてしまったかと思いきや、ドラえもんがちゃんと姿を現してくれた時の心強さったらなかったよね!

