サイト | 評価(5段階) |
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Filmarks | ★×3.7 |
映画.com | ★×3.6 |
Amazon Prime Video | ★×4.5 |
『ドラえもん のび太と雲の王国』は、1992年に公開されたドラえもん映画作品の第13作です。
この作品は、誰もが夢見る天上世界を舞台に、壮大なスケールで描かれる冒険物語でありながら、環境問題への警鐘を鳴らすなど、深いテーマも内包しています。
今回は、そんな『のび太と雲の王国』の魅力を様々な角度から掘り下げていきたいと思います。

環境問題だとか、そういった説教臭いテーマの作品は個人的にはあまり好きではありませんが、この雲の王国だけは昔からメチャクチャ好きなんですよね。
ドラえもんのひみつ道具をフル活用しての夢が詰め込まれてる作品だよね!


『ドラえもん のび太と雲の王国』のあらすじ

のび太とドラえもんは、雲を使って何か面白いことをしようと思いつきます。
そこで、ドラえもんの秘密道具「雲製造機」と「雲固めガス」を使い、雲の上に理想の王国「雲の王国」を作り上げることに成功します。
のび太や仲間たちはその王国を自分たちの秘密基地として楽しみます。
しかし、その雲の王国を調査しているうちに、「天上人」と呼ばれる雲の中で暮らす謎の存在に出会います。
天上人たちは高度な技術で自然と調和した生活を送っていましたが、地上の人間たちが環境を破壊し続けていることに怒りを抱いており、地球の破壊を計画していました。
のび太たちは天上人の計画を知り、地球を救うために天上人と対話を試みます。
彼らの価値観や考え方の違いに苦悩しつつも、仲間と協力して危機を乗り越えるべく奮闘する姿が描かれます。
最後には、のび太たちの努力が実り、天上人たちとの対立を解消し、地球の破壊を防ぐことに成功します。
彼らの行動を通じて、自然環境の大切さと人間が抱える問題を考えさせられる感動の物語です。
主なテーマ
- 環境問題や人間のエゴ
- 友情や協力の大切さ
- 理想郷と現実の狭間での葛藤

小学4年生にしてあっさりと「ボクは3万円出しちゃう!」と言うスネ夫を見て、「本当にスネ夫の家ってお金持ちなんだなぁ」と、当時感じた記憶があります。
夢とロマンを詰め込んだ天上世界の描写

本作の大きな魅力の一つは、雲の上に作られた理想郷「雲の王国」の美しい描写です。
雲を固めて作られた街並み、空を自由に飛び回る人々、地上とは異なる独自の文化など、子供の頃に誰もが夢見たであろう空の世界が、藤子・F・不二雄ならではの想像力で鮮やかに描かれています。
のび太たちが雲の王国を作り上げていく過程は、観ている人にもワクワク感を与えてくれます。
まるで自分も雲の上に自分だけの王国を作っているような、そんな錯覚さえ覚えるでしょう。
小学生の頃って秘密基地敵なものに憧れたりする時期ってあるよね!

環境問題へのメッセージ

単なる冒険物語に留まらず、本作は環境問題という重いテーマにも正面から向き合っています。
地上世界の環境汚染が進み、住めなくなってしまった人々が雲の上に逃れてきたという設定は、現代社会が抱える問題と重なり、自分たちに深い問いを投げかけます。
子供向けの作品でありながら、環境保護の大切さ、自然と共存することの重要性を教えてくれる、教育的な側面も持ち合わせているのです。

少し大げさな表現もあるかとは思いますが、子どもに環境問題の大切さを教えるという意味では、凄く分かりやすい作品ですね。
個性豊かなキャラクターたち

本作には、おなじみのドラえもんやのび太たちに加え、個性豊かなオリジナルキャラクターが登場します。
雲の王国の住人たち、絶滅したはずの動物たち、そして敵役となる人物など、それぞれのキャラクターが物語を彩り、ドラマを盛り上げています。
特に、絶滅動物たちが登場するシーンは、子供たちにとって大きな見どころの一つと言えるでしょう。
敵の立場のはずのパルパルが、いつしか味方になってくれて友情を深めていくのがいいよね!

壮大なスケールとスリリングな展開からの心に残るエンディング

雲の王国を舞台に繰り広げられる冒険は、まさに壮大の一言。
天上世界での生活、敵との戦い、そして地球の未来をかけた戦いなど、息もつかせぬ展開が続きます。
手に汗握るスリリングな展開と、心温まる感動的なシーンが織り交ぜられ、最後まで飽きることなく楽しめます。
そして、物語のラスト、エンディングで流れる音楽は、多くの人の心を打ちます。
壮大な冒険を終え、地球の未来を見つめるのび太たちの姿は、希望と未来へのメッセージを力強く伝えてくれます。

キー坊の登場のしかたが絶妙でしたね。
まとめ

サイト | 評価(5段階) |
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Filmarks | ★×3.7 |
映画.com | ★×3.6 |
Amazon Prime Video | ★×4.5 |
『ドラえもん のび太と雲の王国』は、子供から大人まで幅広い世代が楽しめる、魅力あふれる作品です。
夢とロマンに満ちた天上世界の描写、環境問題へのメッセージ、個性豊かなキャラクターたち、壮大なスケールとスリリングな展開、そして心に残るエンディング。
これらの要素が絶妙に組み合わさることで、本作は時代を超えて愛される名作となりました。
ポイント
- 夢のような雲の王国:ドラえもんの道具を使い、のび太たちが作り上げた雲の上の理想郷が舞台。空想的で美しい世界観が魅力。
- 環境問題がテーマ:天上人たちが地球環境の破壊に怒りを抱く姿を通じて、環境保護や人間のエゴについて考えさせられる。
- 天上人との出会いと葛藤:高度な技術を持つ天上人たちと地上の人間たちの価値観の違いが描かれ、深い対話と和解が物語の鍵となる。
- 友情とチームワーク:のび太やドラえもん、仲間たちが協力して問題を解決し、危機に立ち向かう姿が感動的。
- 美しい映像と音楽:雲の王国や天上人の世界など、幻想的な映像美と感動を盛り上げる音楽が印象的な作品。
まだ観たことがないという方は、ぜひこの機会に『のび太と雲の王国』の世界に触れてみてください。
きっと、忘れられない感動と、未来への希望を与えてくれるはずです。

ドラえもん映画にしては珍しく冒険ものという訳ではありませんが、壮大なスケールで最後まで楽しめます。
ドラえもん&のび太チームとジャイアン&スネ夫&しずかチームに別れて別視点で楽しめるのもいいよね!

