【あらすじ・レビュー】『ドラえもん のび太と銀河超特急』で感じる友情と冒険の深さ

サイト	評価（5段階）
Filmarks	★×3.7
映画.com	★×3.4
Amazon Prime Video	★×4.4

子供の頃、胸を躍らせながら観たドラえもんの映画。

数ある名作の中でも、ひときわキラキラとした冒険と、心温まる友情が描かれているのが『ドラえもん のび太と銀河超特急』ではないでしょうか。

1996年に公開されたこの作品は、ドラえもんが未来の福引で当てた「銀河超特急」のチケットから始まります。

のび太、しずかちゃん、ジャイアン、スネ夫、そしてドラえもんは、宇宙を走るミステリートレインに乗り込み、夢のようなテーマパーク「ドリーマーズランド」を巡る旅に出かけます。

『ドラえもん のび太と銀河超特急』のあらすじ

この物語は、のび太たちが未来の世界で大人気のミステリートレイン「銀河超特急」に乗ることから始まります。

ドラえもんが22世紀の福引で特賞の銀河超特急のチケットを引き当てたのです。

銀河超特急は、宇宙空間を走り、様々な星にあるテーマパーク「ドリーマーズランド」を巡る豪華な列車です。

のび太、しずかちゃん、ジャイアン、スネ夫、そしてドラえもんは、この列車に乗り込み、宇宙の旅へと出発します。

列車内や訪れる星々のテーマパークで楽しい時間を過ごすのび太たち。

西部劇風の星、忍者の星、恐竜の星など、ユニークな惑星でのアトラクションを満喫します。

しかし、楽しい旅の途中で、謎の宇宙人「ヤドリ」が出現します。

ヤドリは他の生物に寄生して、その体を乗っ取ってしまう恐ろしい存在でした。

ヤドリたちは、ドリーマーズランドの中央管理システムがある小惑星を乗っ取り、人間たちを襲い始めます。

のび太たちは、ヤドリの侵略からドリーマーズランドと乗客たちを守るため、立ち向かうことになります。

特に、射撃が得意なのび太が、その腕前を活かして大活躍します。

果たして、ドラえもんたちはヤドリの野望を阻止し、無事に地球へ帰ることができるのでしょうか。

ワクワクが止まらない！宇宙を駆ける冒険

この映画の大きな魅力の一つは、なんといってもその壮大なスケール感です。

蒸気機関車型の宇宙船「銀河超特急」が星々を駆け巡る光景は、子供だけでなく大人の心をも掴むロマンに満ち溢れています。

西部劇の星、忍者の星、恐竜の星…。

列車が停車する惑星は、それぞれが個性的なテーマパークになっていて、訪れる先々で繰り広げられるアトラクションは、観ているこちらまでワクワクさせてくれます。

まるで自分たちも一緒に宇宙旅行を楽しんでいるかのような没入感は、ドラえもん映画ならではの醍醐味と言えるでしょう。

ピンチで光る！いつものメンバーの深い友情

しかし、楽しいだけの旅ではありません。物語の後半、謎の寄生生命体「ヤドリ」が出現し、ドリーマーズランドを乗っ取ろうと襲いかかってきます。

平和なテーマパークは一転して危険な場所となり、のび太たちは絶体絶命のピンチに陥ります。

ここで描かれるのが、いつもの5人の深い「友情」です。

普段はケンカばかりしているジャイアンやスネ夫も、いざという時には勇気を振り絞り、仲間を守ろうとします。

しずかちゃんも、持ち前の優しさと機転で皆を支えます。

そして、特筆すべきはのび太の活躍です。

射撃の名手であるのび太が、その特技を活かしてヤドリに立ち向かうシーンは、本作最大の見せ場の一つ。

普段はどこか頼りないのび太が、仲間のために勇気を出し、困難に立ち向かう姿には胸が熱くなります。

絶望的な状況の中でも、互いを信じ、助け合い、励まし合う。そんな彼らの姿を見ていると、本当の友情とは何かを改めて考えさせられます。

困難を共に乗り越えることで、彼らの絆はより一層強く、深いものになっていくのです。

大人になった今だからこそ響くメッセージ

子供の頃に観たときは、単純に宇宙旅行の楽しさや、のび太たちの活躍に夢中になったかもしれません。

しかし、大人になってから改めて観ると、また違った発見があります。

未来の世界への憧れ、未知なるものへの冒険心、そしてどんな困難な状況でも諦めない勇気と、かけがえのない友情の大切さ。

これらの普遍的なテーマが、シンプルなストーリーの中に丁寧に描かれています。

まとめ

サイト	評価（5段階）
Filmarks	★×3.7
映画.com	★×3.4
Amazon Prime Video	★×4.4

忙しい日常の中で忘れかけていた、純粋なワクワク感や、誰かを思いやる温かい気持ちを、『ドラえもん のび太と銀河超特急』は思い出させてくれるのではないでしょうか。

もし、しばらくドラえもん映画から離れていたなら、ぜひこの機会に『のび太と銀河超特急』を観返してみてください。

きっと、子供の頃とは違う感動と、心の奥底に眠っていた冒険心が呼び覚まされるはずです。