PCの性能を向上させたいとき、最も効果的な方法の1つがメモリの増設です。
この記事では、WindowsデスクトップPCで16GBのメモリを32GBに増設する手順を詳しく解説します。
初心者でも安心して作業できるように、最初に確認すべきポイントから具体的な取り付け方法までを丁寧にご紹介します。

たまたまDDR4の16GBメモリをAmazonや楽天市場で見ていたら、「今ってこんなに安いの!?」と思ってすぐに32GBに増設することにしました。
少し前だったら16GBのメモリなんて1枚で2万円近くしてたもんね!


まず最初にやるべきこと:メモリの状況を確認
メモリ増設を行う前に、現在のPCのメモリ構成を確認する必要があります。
以下の2つのツールを使うことで、必要な情報を簡単に調べることができます。
タスクマネージャーを使った確認

手順
- キーボードの
Ctrl + Shift + Esc
を押してタスクマネージャーを起動。 - 「パフォーマンス」タブをクリックし、「メモリ」を選択。
- 右下に表示される「スロット数」を確認。
例:「2/4」と表示されていれば、4つのスロットのうち2つが使用中という意味です。
ポイント
空きスロットがない場合、現在使用中のメモリを取り外して交換する必要があります。

自分のケースですと、スロットが2つしかなかったため、8GBメモリ2枚を外して、16GBメモリ2枚と交換しました。
CPU-Zを使った詳細な確認

CPU-Zは、メモリのタイプや現在の容量を確認するのに便利な無料ツールです。
手順
- まずはCPU-Zをダウンロードし、インストール。
- CPU-Zを起動し、「Memory」タブをクリック。
- 以下の情報を確認:
・Type:メモリの種類(例:DDR4)。
・Size:現在のメモリ容量(例:16GB)。
・Frequency(動作クロック):メモリの速度を確認。
重要
メモリ増設時は同じ種類(DDR3/DDR4/DDR5)で、同じ動作クロックのメモリを選びましょう。
動作クロックのポイント
メモリを完全に入れ替える場合には関係ありませんが、メモリを足す場合には「クロックの低い方に合わせて動作してしまう」という性質があります。
そのため、どんなに動作クロックの数値が高いメモリを購入したとしても無意味ということになってしまいます。
動作クロックは低い方に合わせてしまうから、高いのを買っても無意味になるというだけで、何かトラブルが起きたりする訳じゃないから、そこは安心してね!

メモリ増設の準備
1. 必要な道具を準備
- 新しいメモリ(DDR4 16GB×2など)
- 精密ドライバー(PCケースを開けるため)
- 静電気防止用のリストバンド(静電気対策)
2. 対応メモリの選び方
- タスクマネージャーとCPU-Zで確認した情報に基づいて、対応するメモリを選びます。
- おすすめメーカー:Crucial, Kingston, Corsair など信頼性の高いブランドを選ぶと安心です。

ちなみに今回自分が増設したメモリは、『シリコンパワー デスクトップPC用メモリ DDR4-2400(PC4-19200) 16GB×2枚』を楽天市場で購入しました。
上記のおすすめメーカーには載ってないけど、シリコンパワーも評判はいいみたいだよね!


実際の増設手順

手順
- PCの電源を切り、電源ケーブルを抜く:安全のため、作業中にPCが動作しないようにします。
- ケースを開けてスロットを確認:PCのケースを開けて、メモリスロットの位置を確認します。スロットは通常、マザーボードの中央部にあります。
- 新しいメモリを取り付け:
(1)メモリスロットの両端にあるロックを外します。
(2)新しいメモリをスロットに差し込み、カチッと音がするまで押し込む。
(3)ロックが自然に戻り、メモリがしっかり固定されているか確認。
ポイント
上下が割と分かりにくいため、メモリの溝の位置を目印にしてください。

「カチッ!」と音がするまでしっかりと差し込んでね!

増設後の確認

メモリ増設後は、正しく認識されているか確認することが重要です。
手順
- PCを起動し、再びCPU-Zを開く。
- 「Memory」タブをクリックし、Size(例:32GB)が表示されていることを確認。
Ctrl + Shift + Esc
を押してタスクマネージャーを起動から、パフォーマンス>メモリで確認してもOKだからね!


トラブルシューティング
正しく認識されない場合
- メモリがスロットに正しく差し込まれていない可能性があります。一度取り外して再装着してみましょう。
- マザーボードの仕様を確認し、サポートしているメモリ容量を再チェック。

これはあるあるですが、今回のケースでも1本がしっかり差し込まれていなくて、片方しか認識されていないということがありました。
起動しない場合
- 増設したメモリと既存メモリの相性問題の可能性があります。同じメーカー・型番のメモリを使用するのがベストです。
- メモリが1本も差さっていなければ、PCの電源自体入りません。
完全交換の時にメモリがちゃんと差さってなくて電源が入らないっていうのもあるあるだよね!

16GBから32GBになってどう変わったのか?


自分の場合ですと、ブラウザでタブの固定をしまくっていたので、CPU使用率は全然なのにメモリ使用量は常に80%以上ということになっていました。
(上:Firefox|下:Google Chrome)


だけど、メモリを倍にしたら、メモリの使用量も単純に半分の40%前後まで下がってくれたんだよね!


メモリ使用量が80%と40%では、体感あるレベルで動作が変わってきますね。
まとめ

16GBから32GBへのメモリ増設は、PCのパフォーマンス向上に直結する重要なアップグレードです。
タスクマネージャーとCPU-Zを活用して正確な情報を確認し、自分のPCに適したメモリを選ぶことで、効率的かつ安全に作業を進められます。
PCの快適な動作環境を手に入れるため、ぜひこの手順を参考にしてみてください!

10万円以下のお手頃価格のPCって基本的にメモリは16GBのものしかないですし、電気屋なんかでメモリの増設をお願いすると、ただメモリを差すだけなのに手数料4000円とかボッタクられてしまいます。
結局は自分でやっちゃうのが一番ってことだね!


数千円で普段使っているPCの動作が格段に良くなるため、コスパとしては申し分なしの投資と言えますね。
あと、メモリの交換ついでに電動エアダスターで掃除しちゃうのもオススメだね!

